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台湾と群馬の絆を結ぶ?羽鳥又男と羽鳥重郎③

 
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前橋在住のRikoです。息子が仙台在住となり、群馬・前橋を見直すきっかけとなりました。Rikoなりのファインダーを通して主に前橋東部の情報や地元のウォーキングコースを紹介しています。また、疑問に思ったことをリサーチしたり、旅のレポートもしています。よろしくお願いします。

こんにちは! Rikoです。

今回は、群馬テレビの「義理人情は海を越えて羽鳥重郎・羽鳥又男」の放送で、羽鳥又男さんの仕事ぶりが語られました。いくつかをご紹介します。

前橋市富士見町「珊瑚寺」にある羽鳥又男さんの胸像を見に行ってきました。案内板から、許文龍氏は、「台湾の松下幸之助」と言われる方だったのです。

 

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羽鳥人事とは?

「羽鳥又男さんは、人事秘書官となり、台湾全域の主要人事を任されていたそうです。その公平さから、羽鳥人事と呼ばれていたそうです。」

台湾人は、日本人と同じ成績でも、日本人と同じ役職には、就けませんでした。実際には、差別があったわけですね。

 

NHKドラマ「路」(ルウ)という台湾新幹線のドラマに、こんなお話がありました。

台湾で生まれ育った日本人・葉山さんには、台湾人の親友・中野さんがいました。

二人とも、ヨウ子さんという日本人の女の子を好いています。

 

学徒動員が近づいてきたある日、台湾人の親友・中野さんが、ヨウ子さんに結婚を申し込むと聞きました。

思わず、日本人の葉山さんは、「ヨウ子さんの両親が許すはずがない。お前は台湾人だ。二等国民だ。」と中野さんに言ってしまいます。

その後、終戦となり葉山さんは日本に帰ることになります。

それを60年間悔いているというお話です。

 

台湾人は日本人だけれど、二等国民という考え方だったようです。

 

そんな中、羽鳥又男さんは、人事採用を日本人・台湾人に差別なく行ったようですね。

それで、羽鳥人事とよばれていたと思われます。

 

戦時下の台南市長!

「長谷川清総督から、台南市長に抜擢され、小学校卒の学歴の初めての市長が誕生しました。

昭和17年から昭和20年まで、3年間台南市長を務めました。

戦時下のことで、弾圧的な政治になるところですが、こんなエピソードがありました。」

 

「孔子廟を回ったとき、神棚が飾ってありました。孔子廟に神棚は似合わないということで撤去させました。」

 

「開元寺の釣鐘は日本で言うと元禄時代につくられた台湾最古の鐘です。それに、待ったをかけました。

軍部から、非国民と言われましたが、命に変えて鐘を守りました

台湾の人のことを第一に考えて職務を全うしました。

 

羽鳥又男さんの人間としての根底にあるものは?

「クリスチャンとしての考えが根底にあります。

そして、群馬県人として義理人情に厚く、寛容な宗教観を発揮して政治を行いました。

義理人情に厚いというのは、台南の方もこのような気質を持っています。」

 

私が、台湾を旅行したコースは、高雄に入り台南から新幹線で台北へ行きました。

その間、5人のガイドさんにお世話になりました。

特に台南での蔡さんは、自分たち3グループの無理難題を必死に叶えてくれました。

無理なら大丈夫ですと言ったのですが。

最後は、新幹線が出るまで、ずっとホームで見送ってくれました。

義理堅いなぁと感じていました。

台北は、東京みたいな感じで、台南は、地方なので少し義理堅いところがあると思います。

 

羽鳥重郎・羽鳥又男 日本では無名に近い二人

「日本では、無名に近い二人ですが、現在も台湾の人々は二人(羽鳥重郎・羽鳥又男)への感謝の気持ちを忘れていませんでした。

台湾の実業家「許文龍氏」により、羽鳥又男さんの胸像が、富士見町に寄贈されました。

平成19年 前橋市富士見町の珊瑚寺に設置されました。」

 

前橋市富士見町 珊瑚寺に羽鳥又男さんの胸像!

「珊瑚寺」は天台宗のお寺です。羽鳥家の菩提寺です。

又男さんは、クリスチャンですが、富士見町出身の偉人です。

また、台湾で仏教で功績のある恩人ということで、ここに設置されることになったそうです。

 

台湾・台南市の赤崁楼開元寺にも羽鳥又男さんの胸像があります。

台湾へ行ったときはお立ち寄りください。

 

胸像寄贈者は?許文龍氏は?「台湾の松下幸之助」!

奇美グループ創業者、実業家と言われても外国のことですからイメージが湧きませんよね。

許文龍氏は、奇美電子創業者で「台湾の松下幸之助」と呼ばれている方だったのです。

珊瑚時に設置された看板ではじめて知りました。

 

そんなスゴイ方が、胸像を送って下さったということです。

許文龍氏についても後々ご紹介したいと思います。

 

羽鳥又男さんの胸像がある珊瑚時・アクセス

富士見町石井の353沿いです。

四季折々のお花が咲くお寺です。

 

台湾と姉妹提携する群馬県の自治体は多い!

都道府県データブックを、本屋さんで見たことがあります。

群馬県への観光客は、台湾の方が多かったです。

栃木県は、アメリカやヨーロッパが多いです。日光がありますからね。

 

群馬には、なぜ、台湾の人が多いの?と不思議に思っていました。

 

「台湾と姉妹提携する群馬県の自治体は、全国的に見ても突出しているそうです。」

 

台湾は、雪が降りませんし、スキー場がある群馬の温泉地は、とても楽しめると思います。

 

台南市よりみなかみ町へコロナ収束願い 500個のランタン!

先日もこんなニュースがありました。

群馬県みなかみ町 道の駅たくみの里に台南市から送られたランタンが飾られています。

新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない日本を心配して、台湾・台南市からランタンが送られました。

台湾では、元宵節(げんしょうせつ)にランタンを飾る風習があります。邪気を払う意味合いがあるそうです。

そのランタンには、台南市の小学生が消防をテーマにした絵が描かれています。

 

みなかみ町は、台湾・台南市と友好都市です。

観光、文化、物産、教育の幅広い分野で交流事業を展開しています。

 

ランタンには、コロナで中止となった交流再開の願いが込められているそうです。

ランタンの展示は、2021年5月31日までです。

 

前橋市富士見町では、二人の羽鳥さんの功績を伝えています。

羽鳥重郎・羽鳥又男の母校である前橋市立石井小学校では、今でも二人の功績を伝えています。

富士見おはなしの会の皆さんが、年に数回パネルシアターを行っているそうです。

 

次回は、医学博士の羽鳥重郎さんを探ってみたいと思います。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

新型コロナが収束して、早く旅行ができますように!

それでは、また次回お会いしましょう。

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