群馬県桐生市の毒島さんの由来は?珍しい名字も大変というお話。
こんにちは! Rikoです。
NHKの日本人のおなまえっ!で、桐生市の毒島(ブスジマ)さんの由来が放送されていましたね。
私は、学校が桐生だったので、「毒島」さんという名字は普通でした。
私の同級生は、市内から、広沢の毒島さんに嫁ぎましたが、「嫌だとも」なんとも言ってなかったですね。
でも、知らない土地から来たら名乗りづらいと思いますね。そんな毒島さんの由来をご紹介したいと思います。
群馬県桐生市の毒島さんの由来は? 珍しい名字も大変というお話。
ネーミングバラェティを途中から見たので、どういう経緯かわかりませんが、競艇選手の毒島夫妻がどうやら依頼したようです。
奥さんが、名乗りづらかったようですね。
地域に固まっている場合は、珍しくもなんでもないんですが、知らない人や別の地域に暮らしたりするとおかしいと思われますよね。
毒と書いてブスと読むとずっと説明しなければならないですしね。
困りますよね。そんなことを言ってゴメンナサイ!
その苦労がわかるからです。
私も、旧姓も今の姓も音読み・訓読みどちらも読めるので、必ず説明が必要なんですよ。
仙台にいる息子は、LINEの名前に(ふりがな)をふっています。
だれも読めないので、面倒だからと。。。
なので、読みやすい名字がうらやましいです。
今回は、NHKで放送された毒島さんの由来と比較的珍しい名字だとなかなか面倒というお話をしたいと思います。
ネーミングバラェティのスタッフさんが、毒島さんを聞き込み!
「毒島」さんが、多いのは、桐生市の広沢という地域です。
毒島さんを尋ねると、前も後ろも、信号の向こうも毒島さんということで、広沢地区では、ざっと10軒に1件くらいは毒島さんらしい?です。
毒島さんに聞くと、奥様「毒島姓になること、嫌だった。」
奥さんに、私の姓に変えてと言われたが、毒島で我慢してと頼んだそうです。
やはり、女性は名乗りづらいお名前ですよね。
番組のサブタイトルも女性は名乗りづらい仰天の名字「毒島」さんとあります。
有力情報が!?「毒島」さんは由緒あるお名前。
毒島俊雄さんに代々伝わる家系図を見せてもらいました。
初代のお名前がこちらです。
毒嶋勘解由左右衛門尉長綱(ぶすじまかげゆざえもんじょうながつな)
この方が、室町時代に広沢へ移り住んだのが、最初のようです。
赤堀町今井より移り住んだとありますね。
毒島さんは、室町時代に生まれた由緒あるお名前ということがわかりました。
それでは、なぜ毒という字を使ったのでしょう?
なぜ毒という字を名字にしたの?
毒島幸一さんに伺うと。
昔、ここにトリカブトが植えてありました。
それが、毒島の由来です。
トリカブト!?
トリカブトといえば、猛毒で知られる植物です???
なぜ、毒と書いてブスと読むの?
トリカブト=ブス
かつては、ブスと言われていたんですね。
なるほど、毒島のブスはトリカブトが由来だったのですね。
でも、トリカブトをあえて名前に使ったのはなぜ?
「我々の一族では、薬と考えています。あくまでも薬草です。」
トリカブトは、古くは附子(ブス・ブシ)と呼ばれ薬として使われてきたんですね。
日本最古の薬草辞典にも附子と書かれています。
毒島さん=薬の製造に関わったスゴイ一族だったのです。
トリカブトの加工に使われていたと伝わる石臼(いしうす)が、今も大切に保管されています。
そこで、附子について北里大学の小曽戸教授に聞きました。
附子は、漢方では、重要な薬の一つです。
冷えて死にそうなときには、附子で起死回生をはかる。
附子でしか効果が期待できない病気はいくつもあるそうです。
この漢方薬はなんと今も現役で活躍しています。
八味地黄丸は、附子と数種類の漢方を混ぜ合わせたものです。
疲労や倦怠感を和らげる効果があります。
「毒島」さんの由来は?
世間に言われるブスではない、本来の字の意味は薬ということでした。
毒島家は薬の製造に関わっていた一族で、薬を扱う商売を営む人が名乗ったのでした。
人々の病を治し、命を救ってきた。最強の癒し系名字だった。
名字研究家の森岡さんは、名字は子孫代々に伝えて行くものなので、悪い意味の名字はつけないそうです。
違う意味でつけたものが、時代によって悪い意味になってしまうということでした。
調査結果を毒島夫妻に報告!
奥さん「ステキな由来!」
再び、奥さんに毒島を名乗りづらい気持ちは?
あったが、由来をきいて自信を持って名乗れる。
毒島選手 名乗りづらさがあったと聞いて、「えっ!」となるが、「一緒に誇りをもって生きていってもらいたい」と説得、解決となった。
ところで、ブスの語源は?
なぜ、不美人のことをブスというの?
ブスというのは、ブスケの略なんですね。
ブは、不(よくない・イケてない)
スケ=女性
ブスケというのは、裏社会で使われていた言葉だったのですが、戦後一般に広まったというわけですね。
毒島さんを名字由来ネットで調べてみると!
毒島さん 全国順位が8694位 全国人数およそ920人
群馬県に580人 関東近県200人
桐生市に380人 伊勢崎70人
広沢の毒島さんは、赤堀町の今井から移り住んだということでしたね。
今は、伊勢崎市になっていますが、そこには、毒島城というお城がありました。
1560年頃、青木長綱が居住していて、三浦謙庭に攻められた記録があるそうです。
その後、青木長綱は、桐生氏に属して、広沢に移ったとのことです。
そして、そのまま、残った毒島さんが、伊勢崎市の毒島さんのようです。
毒島城は、沼の中に孤立した島でした。
その城は、大蛇に守られていて、城を攻め落とす際に、群生していたトリカブトを沼に投げ入れ、沼の主たちを退治したという伝説があります。
毒島城は、前橋の大室古墳群の東側に位置しています。
元は、もしかしたら、古墳かもしれないですね。
毒島城跡は、伊勢崎市指定の史跡となっています。
なんと言っても、系譜やお城が、存在しているということで、由緒ある名字ですので、大切に思っていただけるといいと思います。
比較的珍しい名字の当事者としてのあるある!
まず、同じ名字の人がいるといとことかはとこと言われますね。
違うというと親戚と言われます。
親戚ではないというと「元は一家だ。」と決めつけられたりすることもあります。
確かに本家と分家はありますけど、全部が全部そういうわけじゃないんですね。
自己紹介の時は、どういう字か説明して、ゆっくり一音づつ発音して名乗る。
電話で名乗るが、必ず後から聞き返されるので、そこで、ゆっくり説明する。
病院では、フルネームは当たり前ですが、地元の銀行に行くとフルネームで呼ばれるので、気恥ずかしい。
お店で、名字をカタカナで書くが、間違って呼ばれる。あきらめて訂正しない。
息子は、お店で偽名を使うが、私は偽名を忘れてしまうので使わない。
仕事で同じ姓の人がいた、姓で呼ぶとおかしいので、お互い名前で呼んでいた。
あの二人は、「仲がいいかと思ったら、そうでもないね。」と言われていた。
時々、知っている人がいると両親や叔父叔母、祖父母のことまで、素性がバレてしまう。それを、その場にいた人に説明されたりする。
学校の先生にも、「以前の学校にも同じ名字の子がいたよ。」
親戚? そうです。世間は狭いね。と言われる。
判子はないので注文していたが、ある時、訓読みで探したらあった。
音読みでは珍しいが、訓読みでは全国区だった。
社員名簿を見た総務の人が、「こういう名字の人は、この会社にはいない」と言っていた。入力ミスと思われた。
同じ名字の家にトラブルがあったりすると、「親戚なんでしょう?」とこちらが怒られることがある。「親戚ではないので!」とムキになって返すと余計怪しまれる本当に親戚ではないのに。
まとめ
いずれにしても名字はほとんど選べないので、あまり気にしすぎると疲弊しますので、程よくかわしましょう。
自分も他の人が、珍しい名字ならば、話題にしますから話のネタと思って程よく盛り上げましょう。
嫌なときは、「嫁に来た身なので、わからないんですよ。」と言って、別の話題にしましょう。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。