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前橋・天道念仏と伝染病?恐ろしいことって何だったの?

 
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前橋在住のRikoです。息子が仙台在住となり、群馬・前橋を見直すきっかけとなりました。Rikoなりのファインダーを通して主に前橋東部の情報や地元のウォーキングコースを紹介しています。また、疑問に思ったことをリサーチしたり、旅のレポートもしています。よろしくお願いします。

こんにちは!Rikoです。

今回は、ちょっと怖いお話をしたいと思います。

昔の話ですから、現在と違うと思ってお聞きください。

前橋市のとある町のお話と私の父のお話が共通していましたので、ご紹介したいと思います。

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前橋・天道念仏と伝染病?恐ろしいことって何だったの?

前橋市のとある町は、その天道念仏(てんとうねんぶつ)が続けられています。

天道(てんとう・てんどう)とは太陽のことで 、その名の通り太陽を拝み家内安全・五穀豊穣を祈念する 念仏。

原始的な太陽崇拝の名残りと考えられています。

関東一円から福島県にかけて各地に分布しています。

Rikoの住んでいる町は、神社のことは役員さんにお任せで、神社の掃除を交代でしているくらいです。

桐生の実家の父に聞きましたら、昔はやっていたけれど、40年位前にやらなくなってしまったそうです。

それが今も脈々と続けられている町があるんですね。

 

ことは、東日本大震災の時に遡ります。友人からこんな話を聞きました。

東日本大震災は、3月11日ですね。この頃は、年度末で、地域の総会があったり、4月は、町の行事がありますね。

311の直後は、放射能の関係で、あまり外にでないで家の中で過ごしていましたね。公園に行っても人っ子一人いない状態だったのです。

その総会の時です。町の行事の天道念仏獅子回りを今年は、中止にしたいという議案が出されました。

 

しかし、ある程度の年齢の女性が、天道念仏と獅子回りは、絶対に休まないでほしいという切実な要望が出されました。

その女性は、昔、天道念仏をやらなかったら、とても恐ろしいことが起こったとおどろおどろしい口調ながら、真剣に話をされたそうです。

普段は、威勢がいい男の人もシーンとなったそうです。

そして、その恐ろしいことは何だったのか?恐ろしすぎて誰も聞くことができなかったそうです。

そして、例年通りに行われることとなりました。

 

その友人も半分は納得していなかったようです。

地震、津波、原発事故、これ以上に恐ろしいことはないと思うと言ってたわけですね。

 

そして、月日が過ぎ東日本大震災から9年です。

新型コロナウイルスがやってきました。

中国から、今はヨーロッパがひどくなってしまいましたね。

 

連日、新型コロナの報道です。番組では、スペイン風邪のことも説明されています。

100年前には、スペイン風邪が流行って、全世界で死亡者が5000万人とも1億人とも言われる死者が出た。

そして、当時の日本でも、人口5500万人に対し、39万人から48万人に及ぶ死亡者が出たようです。

 

安部首相も学校の休校を100年前のスペイン風邪を参考にしたと答弁しましたね。

私も、ネットでその当時の福岡の新聞を読みました。

大見出しが、魔のごとく蔓延悪性感冒と書かれています。怖いですね。

それでも、外国の遠いところの出来事と思っていたわけです。

 

ところが、私は、小さい頃に父から聞いていたのです。

私の実家の近隣の山の中腹に大きい石があります。

赤城山の噴火で落ちてきたと思われますが、その石に観音様が彫られているんですね。

 

時々、その観音様の前で村の人が集まって食事会をしていました。

今は、高齢化で、山に登れない為、行われていませんが、私は不思議に思っていました。

 

父からの話によるとこの山の麓に村があったそうです。

なんと「伝染病で絶えてしまった」と聞いていたことを思い出しました。

今は感染症というのでしょうが、私が小さい頃は、伝染病と言っていました。

 

そこで、年代を調べて見ると、スペイン風邪の流行は、1918年から1919年ですね。

大正7年と8年です。

私の祖父は、明治35年くらいの生まれですから、1902年の生まれとするとスペイン風邪の時は、16歳です。

その祖父の両親は、30代後半位ですね。

その時に、16歳の祖父が亡くなっていれば、私は生まれて来ないということになります。

こんなにスペイン風邪が身近だったとは、思いもよりませんでした。

 

大きく言えば、今、生きている人は、スペイン風邪で死ななかった人の子孫ですよね。

 

父に電話して聞いてみると。

「伝染病でなくなったというのは、誰に聞いた?」

「おじいさんに聞いた。」という返事でした。

スペイン風邪の頃に30代だった曾祖父から、昭和一桁生まれの父が聞いていたんですね。

伝染病=スペイン風邪でした。

そして、友人にこのことを話すために電話をしました。

 

天道念仏をやめないで欲しいと言った女性は、やはり昭和一桁生まれだった。

今、90歳近い方は、両親や祖父母から、悪性感冒(スペイン風邪)のことを、恐ろしいこととして聞いていると思われますね。

明治の頃から、廃仏毀釈とかがありましたから、大正の初期には、天道念仏が行われなくなったようです。

そうしたら、大正7年にスペイン風邪が起こってしまったのですね。

この恐ろしいことがおこったので、この町では、再び天道念仏が再開されたようですね。

 

恐ろしいこと=伝染病=スペイン風邪ということでした。

 

確かに恐ろしいことですね。桐生の山間部でも一村が無くなり、前橋でもそのようなことがあったに違いありませんね。

 

前橋市のとある町では、今年も天道念仏が行われます。

友人の住む前橋市のとある町では、今年も天道念仏と獅子回りは行われるそうです。

その後の直会(なおらい)は中止になったそうです。

 

天道念仏は、朝6時に公民館で、行われて特に念仏は唱えないそうです。

日が昇るまでの15分か20分間太鼓と鐘を鳴らすようです。

その間に、各戸に配るお札が作成されます。その後、獅子回りで町中に行きます。

「悪魔祓い、悪魔祓い はらいたまえよ~」と唱えながらお札を配り町中をまわるそうです。

 

大変そうですが、組ごとに分業になっているので、それほど負担にならないということでした。

どうか新型コロナに気をつけて続けていただきたいと思います。

 

まとめ

関東一円や福島の一部では、天道念仏という太陽に五穀豊穣を祈念することが行われていました。

廃仏毀釈・・明治におこった神仏分離をきっかけにおこった、仏教を排除しようとする運動のこと。

明治より廃仏毀釈がすすめられましたが、天道念仏は、大正時代初期まで行われていたようです。

そこに、スペイン風邪が大正7年~8年に来てしまったわけです。

 

昭和一桁生まれが言っていた恐ろしいこと伝染病は、スペイン風邪のことでした。

恐ろしいこと=伝染病=スペイン風邪だった。

 

現在は、100年前とは、衛生状態や医療が違いますので、むやみに怖がらなくていいと思います。

手洗い・換気・咳エチケットに注意しましょう。

日本だけではなく、世界で協力するしかないですね。

ち・・・力をあわせてコロナ撃退!

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

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