前橋市の産泰神社・安産子育ての神様をご紹介します。
こんにちは! Rikoです。
今回は、前橋市の産泰神社をご紹介したいと思います。
前橋東部、赤城山の麓にあります。古墳で有名な大室公園より、車で5分程のところにあります。
本殿の裏には、約十三万年前に、赤城山の「石山なだれ」により出現したと言われる巨大な岩山があります。
こちらの前で撮影したら、緑の玉が写りました。オーブなの!?
そして、こちらのご祭神コノハナサクヤヒメについて調べてみましたのでご紹介しますね。
前橋市の産泰神社・安産子育ての神様(コノナハサクヤヒメを祀る)
ヤマトタケルノミコトが東征した折に誕生したとも言われる歴史の古い神社です。
江戸時代後期に建てられた神門や拝殿、本殿の彫刻を見てみましょう。
主祭神は、木花之佐久夜毘売命(コノハナサクヤヒメノミコト)です。
木花=「桜の花」、佐久=「咲く」、毘売=「女性」を表します。名義は「桜の花のように咲き栄える女性」と考えられます。
桜の花の化身といわれ、桜の如く華やかに咲いて、桜のように儚く散った絶世の美女でした。
コノハナサクヤヒメは、邇邇芸命(ニニギノミコト)の妻です。
こちらが、御朱印です。桜の印がとてもキレイですね。
それでは、ニニギノミコトとはどんな方なのでしょう?
アマテラスオオミカミ(天照大神)の孫にあたります。
天孫降臨と聞いたことがあると思います。天はアマテラスオオミカミのことで、その孫(ニニギノミコト)が、降臨した、地上に降りてきたという意味です。
ニニギノミコトの父親はアマテラスオオミカミの息子(アメノオシホミミ)で、母親は、タカミムスビノカミの娘(タクハチチヂヒメ)と言われています。
最高位の祖父母を持つ、神様の世界ではサラブレット的存在だったようです。
ニニギノミコトは、アマテラスオオミカミからの使命を果たし、日本を整えて豊かにした重要な役割をした神様です。
そんなニニギノミコトが、一目惚れをしたのが、コノハナサクヤヒメでした。
私は、一度も古事記を読んだことがないのですが、「海幸彦・山幸彦」の物語は聞いたことがあると思います。
その海幸彦・山幸彦のお父さん・お母さんがニニギノミコトとコノハナサクヤヒメです。
そして、山幸彦の孫が、初代天皇(神武天皇)にあたります。
このお話にはいろいろあって詳しく書くと長くなります。
初めて古事記を読む方は向けです。
コノハナサクヤヒメの御利益は?
主には、安産・子育てということですが、農業、織物業・酒造業また、海の方では漁業・海上安全・航海安全など、幅広い御利益があります。
このような神様の世界をのぞくとまた、新たな気持ちでお参りができると思います。
それでは、神社へ行って見ましょう。
産泰神社入り口
産泰道路を大室公園側から来ますと、大きく左カーブをした右側が入り口となっています。初めての方はわかりにくいと思いますので気をつけましょう。
入り口は狭い通路となりますが、駐車場は広いです。門に向かって進み左側に駐車場があります。車のお祓い所が目印です。
右側にきれいな祈祷殿があります。祈祷の受付やお守りをいただけます。また、混雑時は、上の拝見所でもお守りを受けることができます。
少し急な階段が9段+9段ありますが、境内はコンパクトとなっています。
産泰神社は、西向きです。神門・拝殿・幣殿・本殿となりその奥に磐座(いわくら)が鎮座しています。
産泰神社 神門
神門(しんもん)天保四年(1833)に建立(県指定重要文化財)
こちらは彩色はなく白木の門となっています。
産泰神社 拝殿
拝殿 文化九年(1812)建立 (県指定重要文化財)
こちらの拝殿の特徴は、大きく厚い屋根です。元々は、茅葺の屋根でしたが、文化財の修理時に、銅板の茅葺風となりました。
拝殿の天井には、112枚の花鳥の絵が描かれています。
関東各地から、お礼参りなどで奉納された絵馬が飾られています。
拝殿の左には、安産抜けびしゃく
安産抜けびしゃくがあります。 ひしゃくに底がありません。
このひしゃくで水を汲みますとそのまますっと抜けてしまいます。そのくらい楽にお産ができるようにという意味があります。
実際に水を汲んで安産を願います。
妊娠期間中の無事・出産の無事・出産後の母子安泰を願います。
拝殿奥には幣殿があります。
幣殿(県指定重要文化財)
こちらの天井には、源氏物語が描かれています。
源氏物語は、54帖からなるお話ですが、こちらには、一帖「桐壺」から三十帖の「藤袴」までが描かれています。
幣殿の彫刻に鯉の滝登りがあります。
登竜門とよく言われますね。
中国の黄河に竜門という激流があり、そこを登れる鯉は竜になると言われています。
今まさに鯉が滝を登ろうとする様子が描かれています。4匹の鯉を見つけてみましょう。
こいのぼりの起源で、とても縁起のいい彫刻です。
こちらの宮司さんは鯉登(こいと)さんです。
元々は、小糸という字でしたが、江戸時代に先祖が、千葉県を流れる小糸川を鯉が登る夢を見て「鯉登」と改名したそうです。
産泰神社 本殿
本殿 宝暦13年(1763)建立(県指定文化財)
産泰神社で、一番古い建物です。
全体を彫刻でめぐらした入母屋つくりです。
上段・中段・下段といろんな彫刻を見てみましょう。
相撲をしている場面もありますよ。
安産子育て戌
帯祝い:妊娠5が月目の戌の日に腹帯を巻き始めます。
戌は、お産が軽くたくさんの子供を産むことからそれにあやかり安産の守り神となっています。
桜柄のマスクをしていて、とてもかわいいです。
産泰神社 神楽殿
4月には、神楽殿で太々神楽が奉納されます。
金毘羅宮
こちらの御祭神は大物主命(おおものぬしのみこと)です。
大物主命というと日本最古の神社・奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)が有名ですよね。
大物主(おおものぬし)は、「すべてを統治する存在」という意味があります。大国主神(おおくにぬしのみこと)と国造りをおこなったとされますが、大物主神は大国主神の分身で、同一神?であるとも考えられています。
日本がよい国になるために、農・工・商業だけでなく、お酒や薬を作ったり、交通の整備や縁結びの面倒もみた「人間生活の守護神」です。
春は、桜もキレイです。本殿や岩山を守るように咲いていますね。
産泰神社 胎内くぐり
およそ十三万年前に赤城山から流れてきた石が積み重なってできたものと言われています。
岩山は古代より神様が鎮まる磐座として信仰されています。
昔は、この岩の中に胎内くぐりがあり、妊婦の方がくぐり安産祈願をしていました。
現在は危険ですので手前に胎内くぐりがあります。
胎内くぐりで七色の光の先に、緑のオーブが!?
光の加減なの? 近くに光るものはありませんでした。
家でパソコンで、拡大して見てみたら、確かに緑の玉が!そして、その左右に白いモヤモヤしているものがあります。
緑のオーブ?
緑のオーブが表す意味は、愛または自然との一体。自然豊かな場所や神聖な場所で撮影されやすいそうです。
危険性はなく、むしろラッキーで、幸運がめぐってくるようです(*^_^*)。
しかし、プロカメラマンさんによるとスマホのレンズは、反射対策が甘いので、空を撮ると緑の玉が写りやすいということです(-.-)。
信じるか信じないかはあなた次第です(笑)。
いずれにしろ胎内くぐりの前はとても気がいいところです。古代からの岩山のパワー、大国主神様、大物主神様、コノハナサクヤヒメ、ヒメの父神様のパワーが一同に介するところですね。
私も母が亡くなってからは、心が弱くなると産泰様におもむきます。なんとなくここに佇むと気持ちが落ち着きます。
冬は、本殿の屋根から光が差し込んでとても暖かい。夏は、どこからともなく涼しい風が吹き抜ける、そんなところなのは確かです。
産泰神社の移り変わり
私の祖母と母は、産泰神社近くの地区で生まれ、旧勢多郡の桐生寄りの村へ嫁いできました。
明治の頃としたら遠いと思いますが、こちらの地区は、明治30年頃は勢多郡でした。
そして、昭和40年頃に前橋市に編入されました。古くは、勢多郡内の交流があったと思われますね。
そんなわけで、産泰神社は、Rikoが小さい頃に、よく訪れていた神社です。
50年程前は、今のような鎮守の森や周辺に家もありませんでした。
産泰道路を東(大室側)からくると岩山がそそり立っているのが見えました。
今は、森に囲まれて岩山の全容は見ることはできませんが、東側から見るとかなり高く石の塔のようでした。
その頃は、岩山で遊ぶことが目的でした。東から入って岩山で、かくれんぼをしたりで、お参りすることはありませんでした。
大人になって西から入った時、こんなに大きな門があったのとびっくりしたものでした。
今では、岩山も苔むしている感じになり、建物もより貴重なものになってきたと思います。
いつも、キレイで清々しく大切にされていてうれしく思います。
令和になって立派な祈祷殿ができました。
本来ならば、拝殿の中で祈祷を受けるのがよいのでしょうが、このような施設は必要と思います。
やはり、赤ちゃんが訪れますので、授乳室が必要になりますね。また、前橋の土地柄、夏は40度になりますし、蚊も飛びますね。
冬は風が強く体感温度はとても低くなります。妊婦さん・赤ちゃんや小さい兄弟、祖父母など安心して祈祷を受けることができますね。
Rikoも大人になって初めて厄除けをしていただきました。若い頃は、自分のパワーで跳ねのけられたのですが、アラカンになりますと気弱になります。半分は神頼みになりますね(笑)。
宣伝するわけではありませんが、年齢に合わせてか?とてもシックなお守りがいただけました。
それと飴がおいしかったです。昔の千歳飴のようなものを想像しましたが、キャラメルより柔らかい甘酒の香りの飴でした。時代は変わりましたね。
産泰神社と二宮赤城神社・合同でイベント開催
おそらく、隔年と思うのですが、同じ前橋東部の二宮赤城神社とこちらの産泰神社で合同でお祭りが行われます。
令和2年は、5月16日に「薪能まつり」として、二宮赤城神社で野村萬斎さんが狂言を奉納してくださる予定でしたが、コロナで中止となってしまいました。申し込みをしていたのですが、残念でした。
今後は、コロナの状況でわかりませんが、興味がある方は、前橋市のHP(イベント)を閲覧したり、ケヤキウォークSCや公民館などにチラシがおかれると思いますので、注意をしておきましょう。
産泰神社 アクセス
戌の日との兼ね合いもありますが、お祝い事なので仏滅はお休みになることがあります。また、七五三の時期は混雑しますのでお休みがないときもあります。
こちらの公式HPで確認してみてくださいね。
まとめ
主祭神は、コノハナサクヤヒメノミコトです。
炎の中で三人の御子をお産みになり、ご自身も無事であった為、「安産・子育ての神・そして、女性の守護神」と言われています。
神門・拝殿・幣殿・本殿のそれぞれの彫刻を見てみましょう。
胎内くぐり、古代からの信仰の岩山です。こちらの前は、特に清々しい場所です。
金毘羅様 御祭神は大物主様です。「人間生活の守護神」です。
例年、お正月の3日くらいまでは、行列になります。
その年限定の御朱印(カラー)書置きがいただけるかもしれません。四季の限定御朱印もあります。
オリジナルの御朱印帳は、犬印のパステルカラーでとてもかわいいです。
地元の方でも、子供の頃の遠足でしか行ったことがない。拝殿・本殿は見たけれど岩山には、気が付かなかったという声を聞きます。
奥まで進み、本殿奥の岩山を見てみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。